こちらの企画は、私くみこまるがoffloatメンバーの魅力や知らない一面をなんとか引き出したい!という思いで突撃インタビューしている様子をお届けしています。

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7回目となる今回は、元住み込みスタッフで写真家・フォトグラファーのマンジュくんです!    @マンジュコウキ

現在彼はパートナーのみうちゃん@みう と共に、floatの近くのおうちで生活しつつ、沖縄と岡山を行き来しています。Lovegraphのフォトグラファーとして活動しながら、じわじわと岡山でも活動を広げている彼ですが…温厚で優しい、でもひとつのことには一直線で疾走していくマンジュくん。なぜ岡山にきたのか、なんで写真がそんなに素敵なのか、今回の写真集への想いなど、色々せまってみました!



運命的な出会い、岡山の海辺の丘の上にて

くみこ
floatの住み込みはいつやってたの?

マンジュ
2021年5月の1ヶ月間と、そこから2週間ずつ来てた。1、2週間だけ岡山に来たり。

くみこ
あ、その時からそんな感じの動き方をしてたんだ。住み込みしつつ。

マンジュ
そう、だからfloatの皆さんにはすごい良くしてもらってる。毎回、何の理由もなく短期で遊びに来てた(笑)

くみこ
最初は何で来たの?

マンジュ
ちょっと長くなるんだけどさ…3年前に、TABIPPOのがやってる「世界一周コンテスト」っていうのを知ったの。世界一周するためのプレゼンをして優勝したら本当に世界一周出来るっていうコンテストがあって、2000人中30人ぐらいまでに残ったのね。

くみこ
え、その時点でだいぶすごい。

マンジュ
で、そのファイナルの合宿で東京に行ったんよ。その時に、Hostel DENに1泊だけ泊まった。そこにいたスタッフの人と友達になってSNSも交換して、そこからもずっとSNS上でつながってたんよね。
そこから1年経った頃がちょうどコロナ禍で…2020年の5月のGW、この先世界はどうなっていくんだって感じだったじゃん。その時に、その子がSNSでbelkの紹介をしてて。それでbelkを知ったんだけど、当時「belk maboroshi」っていう企画があって、インスタのアカウントがあって、フォローすれば扉は開かれるみたいな。

くみこ
確かにそのアカウント、鍵ついてるな〜とは思ってた。

マンジュ
このアカウントで、オンラインでイベントをずっと配信してたの。で、この「5月4日5時11分、夜明けと共に… 出演…橋本秀幸」っていう投稿。俺、5月3日にこのアカウントとbelkのことを知ったんよ。その次の朝の5時11分に演奏がある。いや、起きれるわけないやんって思ってたけど、一応その時間にアラームかけてたの。そしたら次の日アラームが鳴る1分前に起きれて、見たら、橋本さんが王子が岳の朝日に包まれながらNaoshimaって曲を演奏してて。それを見て、「日本にもこういう世界があるんだ」ってことに衝撃を受けて、そこから橋本さんのことも知った。Lovegraphに入ったのはその後だったかな。
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2020年5月の最初にbelkや岡山、橋本さんのことを知って、その流れでharuka nakamuraさんも知って、5月の後半にLovegraphと出会って、6月に研修を受けて7月にデビューっていう時系列ですね。だからそこからずっと自分の心の中には岡山の風景とか橋本さんの曲があって、「あの風景に出会いたいな」って思ってた。…長くてごめんね?(笑)

くみこ
ぜんっぜん大丈夫です。続けて?(笑)

マンジュ
次、2021年2月に、色々縁があって、「京都に住んでみたいな」ってだけで京都の下鴨ぐらいで1ヶ月シェアハウスしてたのね。で、自分は結構直感型なんだけど、当時、感覚的にビビッとくる様な良い出会いがあんまり無いなって思っていて。それを友達に相談したら、「マンジュはどこか行きたいところないの?」って言われて。「あ、そういえば岡山に行ってみたい。え、岡山ってここ(京都)から行けるの?」って聞いたら「いや、陸繋がってるからね(笑)」って。地元が沖縄だから、そんな簡単に行けるっていう感覚がなくて(笑)

くみこ
そうか、なるほどね(笑)

マンジュ
「じゃあ明日行こうか」ってなって、すぐに車をレンタルしてくれて、男女4人で行った。

くみこ
なんだその楽しそうなやつ!

マンジュ
で、夜明けの王子が岳に行ったんよ。橋本さんのNaoshimaをかけながら、「わー、やっと来た…!」ってなってたら、俺ら以外にも誰か2人ぐらいグループがいて。「俺ら以外にも、こんな朝早くから王子が岳で朝日を見る人がいるんやな」と思いながらその人たちの目の前を通ったら、後ろから「え、マンジュくん?」って声かけられたんよ。

くみこ
えぇ???

マンジュ
で、後ろ振り返ったら、それが東京で出会った…

くみこ
わあ、もしかしてHostel DENで出会った…!

マンジュ
そう、その友人。それがしょうたくん@Shota だった。

くみこ
うわあ〜!!!マジか!!!すごいなあ、繋がるなあ。

マンジュ
「え、マジか、何で?」って言われたから、「いや、僕はしょうたくんがGWの時にbelkのことをストーリーにあげてたのをきっかけに、ここまで来たんだよ。でも、何でしょうたくんもここにいるの?」って言ったら、「いや、俺、いま岡山に住んでるんよ」って言われた。

くみこ
ええ、そんなことあるん?(笑)

マンジュ
お互いに待ち合わせも何もしてないし。

くみこ
その日の朝、本当にたまたまなんだ。

マンジュ
その時、その場所で奇跡的に会えた。それで、「いま、王子が岳の下にある宿で住み込みスタッフしてるんだけど、良かったらお昼ご飯食べに来ない?」って言われて来たのが、float。

くみこ
うわあそうか、すごい。

マンジュ
衝撃を受けたよね。こんな素敵な場所で、実際にここの素晴らしさに気づいた人が、宿とかデニムのショップをやっているってことに感動した。そのあとは泊まらず沖縄に帰ったんだけど、ここのことが忘れられなくて。しょうたくんに「住み込みしてもいいかな」って聞いて、大学を卒業したタイミングでフリーランスになったから、その最初の1ヶ月を住み込みスタッフとして働いてた。

くみこ
はあ〜そうなんだ、すごいね。それが去年の話か。

マンジュ
そうだね。奇跡的な。運命。
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マンジュ
自分的には、この世界線は、あるはずのなかったものなんよ。自分が岡山にいることとか、みうちゃんとお付き合いしたのも岡山に来てからだし、先日もbelkでharuka nakamuraさんのライブの撮影をさせてもらったり、橋本さんにも曲を作ってもらったり、そういうことって本当に奇跡だし、本来あるはずのなかったことばっかり。あそこでしょうたくんと出会ってなかったら、ここまで運命を感じなかったと思うんだよね。

くみこ
なるほど、ここが、本当に思い入れのある場所なんだ。

マンジュ
うん。だから、いま自分の感じてる意識がこの世界線にあるってことは、もう、やりきるしかないなって思ってる。生ききるというか。

くみこ
それは、この道をってこと?

マンジュ
この道に来てしまったんなら、全力で進みたいというか。だから、色々振り切ってる。すぐに「児島に家を借りよう」とか、そういうのも普通だったらもっと迷うと思うし。

くみこ
いや、そうなのよ。マンジュくんのその“決断力”みたいなのも聞きたい。キャリアも、私も仕事については未だに「次は何をしようかな」って悩んでるけど、マンジュくんはズバッと「この道に決めたから、進むんだ」っていうのを感じて。それはもうさっき言ってた「この世界線に来たからには、この道で行く」って意思があるのかな。

マンジュ
じゃないと、これで思いっきり生ききらないと、「自分のこの選択が間違っていたかもしれない」ってことにもなっちゃうし。岡山に来たのはいいけど、その分沖縄でも色々捨てて来たというか…。岡山にいるってことは、沖縄の時間を過ごしていないってことじゃん。僕は沖縄での時間、友達との時間、とかその辺を、割とぴゅーんと飛ばして来てしまった。本当ならもっと挨拶とか、筋を通してから来た方が良かったんだけど、そういうのも無しに思いっきり来ちゃったから、今年1年間は岡山と沖縄を行き来しながら、それをゆっくり消化していった。置き去りにしてしまった沖縄での感覚とか、沖縄の人とか、そういう人たちにちゃんと会いに行って、「いまこういう感じでやってるんです」っていうのをちゃんと伝えたり、自分の中で馴染ませる1年だったね。そういうのもあるから、やりきるしかない。

くみこ
ほう。

マンジュ
だから、キャリアを考えるとかは、バカみたいに無くて。全く何も考えてない。けどこの選択が間違ってもないっていうのは確信である。

くみこ
確信であるのすごいね。

マンジュ
皆、何でもないものねだりしすぎてると思う。

くみこ
…と言いますと。

マンジュ
「もっとこうあるはずだ」とか、「自分にはまだ知らないだけでもっとこうなんじゃないか」とか、確かにそう思うことは良いんだけど、それをいざ今自分の目の前のことに置き換えた時に、その思考でいったらめちゃくちゃもったいないじゃん。

くみこ
なるほど、目の前で起きてることも制限かけて見ちゃうというか?

マンジュ
そう。だってせっかくいまこうやってくみこまると会えてることも、確率で言えばそんなに無いことじゃん。それって大事なことだけど、そんな大事なことが目の前で起きてるのに、まだ出会ってもない空想のことに目を置いて選択をしてしまうっていうのは、すごく勿体無いと思ってるから。

くみこ
はあ〜なるほどね。なんか今刺さりました。

マンジュ
だから、今自分が大事にしたいことは、目の前にいる人とか、自分に関わってくれる人に、本当にいっかいいっかい大事に向き合うこと。
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くみこ
いや〜それはすごい感じる。最初から「この人は目の前の人に対して丁寧だなあ…」って思ってた。

マンジュ
連絡とかはまめにできないんだけどね…(笑)

くみこ
っっっそれは、また別ですもんね(笑)

マンジュ
でも向き合い方としては、嘘をつきたくないというか、偽りのないようにしてる。けど、それが、気づいたら「もっと何かあるはずだ」とか「そういう世界に行ってみたいな」っていうことに繋がってるんよ。

くみこ
ほう。目の前のことを大事にしてることでってこと?

マンジュ
そう。自分だったら、「harukaさんや橋本さんの曲が好きだ。こういう世界に行ってみたい」とか、「こういう世界観で生きてみたい」とか「自分の知らないものがもっとあるはずだ」って思ってることがある。けど、自分の目の前に置き換えると、岡山、floatにいる→良くしてくれる人がいる→みうちゃんが側にいてくれる→岡山に住むことになる→belkに通う…そしたら、どんどん近づいていってるじゃん。

くみこ
いってるねえ。

マンジュ
で、今回harukaさんのイベントの撮影をさせてもらう→写真を気に入ってもらって、今後もライブとか来ていいよって言ってもらう→今後に繋がっている。だから、目の前のことを大事にしていたら、気づいたら本当に自分のしたいことに絶対に辿り着くって思ってるから、確信がある。

くみこ
なるほどな。いやあ、本当にそうですねえ…(涙)

マンジュ
どうしたの(笑)

くみこ
なんか、floatに来てから思ってたのが、ここの人たちはライブ感があるというか、この場でのこと、目の前で起こる楽しいこと、やることに対して、マジで全力なんだなって。私は結構先のことを考えちゃって…分かりやすいことで言うと、先に予定を入れすぎちゃうとか、今の予定があるのに次の予定のことを考えちゃって、今はセーブしとこうかなみたいになったりして、でもここの人って…例えば、次の日仕事あるのに超飲むとか…(笑)レベルでいうと色々あるけど、その「目の前のことを全力で楽しむ」みたいなのは良いな、私もそうなりたいなって、ここに来て改めて思いましたね。やっぱ先のことが不安になっちゃうんだよね。

マンジュ
いや、大丈夫だよ、floatにいるんだもん。

くみこ
あはは、ほんとに?(笑)

マンジュ
だって、気持ち良いんじゃない?ここにいて、自分が否定されてる感覚とか、全く無いでしょ?

くみこ
確かにそういうのは無いな。

マンジュ
別に比べるとかじゃ無いけど、いまここにいて、周りにこういう人たちがいるんやったら、絶対に死ぬことはないからさ。

くみこ
究極はそうだね。

マンジュ
いや、本当に本当に。だから、何を思って不安なのかって話よ。どういう状態が不安なのか。周りに「こいつはダメだ」って評価されるのが不安なのかとか、いざ将来「本来いたいと思っていた場所とは別のところにいるんじゃないか」とか。自分も色々思うことはあるけど、そんなこと思っててもしょうがないしね。それこそ前の時代だったらあったかもしれない。昭和だったら終身雇用、年功序列、年齢が上がるたびに報酬が増えていくみたいな感じだったかもしれない。けどさ、いまは世界中で戦争が起きたり、コロナになったり、絶対に将来って見えないし。正解がないこの世の中で、色んな概念や生き方があるってなると、それはもう自分の理念を貫いていくほかないと思う。それが受け入れてもらえる時代になってきてるし、これからもどんどんなっていくと思うしね。

くみこ
そうだね。

マンジュ
そういうことを思ってるからこそ、決断も思い切りやっていくし、岡山に来た理由もそうであるから、いまこういう活動をしてる。
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白か黒か、ではない世界

くみこ
写真はいつから始めたの?

マンジュ
3年前。学生の時は陸上競技をしてて、怪我がきっかけで辞めちゃったんだけど、その時親がずっと走ってる自分のことを撮っててくれてたから、そのカメラを借りて始めたのがきっかけ。

くみこ
それまでは全然やってなかったの?

マンジュ
それまではずっとスポーツしかしてなかった。

くみこ
じゃあ、カメラにハマるまでに熱を持って取り組んでいたのは、陸上なんだ。中学から?確か強豪校にいたんだよね。

マンジュ
そう。高校も大学もスポーツ推薦で行った。でも、スポーツがそれこそ競争の世界で、人を蹴落とすみたいな…。生涯スポーツだったら健康という大きな目標があるけど、競技スポーツは勝つか負けるか。それが気持ちいいんだけど、学生の時って、そういう競技の結果を現実世界にまで持ち込んじゃうんだよね。「こいつは脚が遅いからカーストも下」みたいな。

くみこ
はぁ…青いなあ…。私は吹奏楽部だったんだけど、楽器が上手いから上、みたいなのはあったかも。

マンジュ
学校だったらどこの世界にもあると思うんだけど、強豪校だとそれが更に強くて。そういう先輩が多かったんだけど、俺はそれに結構「ん?」って思ってて…でも俺も感情がすぐ顔に出るから、それがもろに出ちゃってて、先輩にも先生にも目を付けられ。高校の時、味方になってくれる人が全然いなかったんだよね。それですごい否定されまくって、味方でいてくれたのは親だけだった。それがなかったら本当に鬱になってたと思うんだけど。軽く鬱だったかも。

くみこ
そんな、高校生の時から…。

マンジュ
「自分は何もできない、ダメなやつだ」って思ってた。

くみこ
えええ、マンジュくんがそんなこと思ってた時があったの!?

マンジュ
うん、だって否定されまくってたし、誰も褒めてくれなかったから。

くみこ
良くないねえ、本当に…。

マンジュ
その人の、本当に素晴らしい人柄とか優しさがあるのに、そういうのも考えずに発する言葉とか、本当に見たくなかった。全力でやりきったから大学も行けたんだけどね。進学で沖縄に行ってから、写真を始めるちょっと前にコーヒーや家具のお店に出会ったんよ。そこで、表現物とか色んなものって、白か黒かじゃないんだなって思った。

くみこ
なるほど、ずっと勝ち負けの世界にいたから。

マンジュ
「この商品はここが良いよね」「ここはコーヒーが美味しいよね」「あそこは雰囲気が良いよね」みたいな、あ、世界って別に優劣付けなくても良いやんっていうのにすごく魅力を感じて、そこから色んなカフェを巡って、お店の人と話したり、自分もレストランで働きだした。そこで初めて「マンジュくんのホスピタリティ、人との接し方、本当にいいよ。君はそのままで接客して。」って店長が褒めてくれたんよ。

くみこ
良いお店だ、良い店長だ。

マンジュ
その人が本当に人生を変えてくれたね。そこからだんだん自分に自信が戻ってきて、いまの自分になってる。

くみこ
マジで、そういう人って大事だよね。私も、その人に褒められたことで明らかに自分の価値観が変わった瞬間があったな。そういう人に出会えて本当に良かったよねえ。

マンジュ
本当にそうだね。
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マンジュ
それこそ、岡山は許されてる感覚がすごいある。そのままでいいよ、みたいな。なんかそういうのない?逆に心配になるぐらい。俺ら今、ゆるゆるしてるじゃん。けど、都会ではもっとバリバリ働いてる人とかいて、色んなことをしてる人がいて、「この今の若い年齢でこういうことしてて大丈夫なのかな」って思ったりするけど、それでも良いって思わせてくれる感覚がある。

くみこ
確かに。floatに来て、よりそれを思うかな。私の場合は、周りにちゃんと就職してる人がいっぱいいて、私はこの現代社会には適せず来てる変わり者側ですね。

マンジュ
同じく。自分の周りは教員や公務員になった人ばっかり。

くみこ
マンジュくんも、岡山で生きる道じゃなかったら、何を目指してる感じだったの?

マンジュ
教員だね。一応、中高の保健体育の先生の免許は持ってる。

くみこ
…確かに、先生もめちゃくちゃ似合うな…(笑)

マンジュ
言われる(笑) でも、それは今自分はやらなくて良いなって思ったから、こういう選択をしてる。

くみこ
大学4年生でLovegraphに出会ったのか。その時はもうコロナだったんだよね。

マンジュ
でもコロナでだいぶ価値観が変わったな。全く悪いことばかりでもなかった。罹って人が亡くなるとかは良くないことだけど…自分の人生に置き換えると、間違いなく転換期。だからこそ俺らみたいな、社会にあまり適合できてない人たちが(笑)、自由に動けるような時代になってきたし。

くみこ
確かにそうだね。追い風になってる(笑)

マンジュ
これが岡山にきたきっかけというか、全貌かな。

くみこ
私もfloatで住み込みするなら、何かしらの形で活動に関わりたいなと思って来たんだけど。ここ2、3年ぐらいライターっぽい活動をしてて、知り合いづてが多いけど、インタビューさせてもらったりイベントレポートを書いたり…それをfloatでもさせて貰えるなんて、できる場があるって、本当にありがたいなと思ってる。

マンジュ
島田さんも山脇さんも、サラッと、ゆるっと、何かしらさせてくれるよね。

くみこ
「やったら良いやん〜」みたいな感じでね(笑)

波紋のその先

くみこ
11月25日にbelkで行われたmichikusa っていう音楽と料理のイベントで、haruka nakamuraさんのライブ撮影とかをしてたと思うんだけど、そういうのは今後もやっていきたい?

マンジュ
そうだね。

くみこ
ていうか、さっき「橋本さんに曲を作ってもらった」ってサラッと言ってたけど、どういうこと!?(笑)

マンジュ
そうだよね(笑) 2021年12月にしょうたくんが住み込みを卒業するってなったから、僕としょうたくんで「僕ら2人が出会ったきっかけをちゃんと形に残したいよね」ってなって、写真展「波紋」をやったの。それでそこに橋本さんを呼ぼうってなって、演奏しにきてもらった。
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くみこ
belk 離れでやってたイベントか。…橋本さんを呼べたの、すごくない?

マンジュ
そうだね。自分のことは「橋本さんのことがめっちゃ好きで岡山に来たやつがいる」っていう風の噂が橋本さんにも届いてたらしいんだけど(笑)橋本さんに熱烈なDMを送ったら演奏に来てくれて。その時に即興曲を3曲ぐらい弾いてくれたんだけど、それをずっと覚えてて。その時の即興曲をオルガンからピアノに編曲してもらって、曲を作ってもらった。

くみこ
うわあああ、マジか…!

マンジュ
その曲の名前も「hamon」になった。

くみこ
おおお〜!今マンジュくんが作っている写真集と関係がある?

マンジュ
そう。その曲を聴きながら写真集を見てもらえるように、写真集にその曲が聴けるQRコードを載せる予定。

くみこ
革命やな…。

マンジュ
写真集というか、もういっこの読み物だよね。「波紋のその先」っていうタイトルで、編集で角南明奈さんと、デザインでほんまはるかさんと一緒に作ってるんだけど、僕とbelkの北村さんの対談を写真集の後ろの方に載せたりとか…。

https://irihi.official.ec/items/69764959?fbclid=PAAaaPZQEgyDrQXMtEC6l6AidXkR94wq6d4xYgpp1ZrrtPHiohKKTurVHU-kY
【予約商品】萬壽洸樹『波紋のその先』 | irihi powered by BASE
こちらは予約商品です2023年2月11日(土) 発送開始予定---波がたった場所から、外へ外へ広がる波紋のように。瀬戸内海を一望できるbelk離れで開催された写真展『波紋』。人が集い、夕暮れ時の演奏に耳を傾け、新たな”出逢い”が生まれた日から一年の間に写真家・萬壽洸樹が岡山で感じた気持ち、揺れ、広がり。そのすべてを表現した等身大の写真集。萬壽洸樹が岡山を訪れ、二拠点生活をするきっかけとなったbelk店主・北村健太郎氏との対談と、写真展で披露した橋本秀幸氏の即興曲『hamon』を限定収録。---【予約特典】送料無料(通常370円)【入日オンラインストア限定特典】萬壽洸樹『波紋のその先』オリジナル栞 1枚封入---発 行:2023年2月11日サイズ:H210mm × W148mm × D10mm製 本:コデックス装 112ページ版 元:出版社 入日備 考:表紙の一部は活版印刷です※デザインや印刷加工は変更となる可能性がございます。予めご了承ください。---・領収書をご希望の方はその旨を備考欄に記載してください。商品発送後、ご登録のメールアドレスにPDFでお送りします。・レターパックライトでの発送予定です。(複数冊ご購入の場合は発送方法が変更になる可能性があります。)・商品に問題がある場合を除き、発送後のキャンセル・返品は承っておりません。
irihi.official.ec

くみこ
ええ、本当に!?マンジュ先生…!!!(笑) クリエイティブチームみたいなのを組んで何か作ってるの良いね。

マンジュ
おふたりにおんぶに抱っこみたいな感じだけどね。しょうたくんとの写真展が終わったあとに、あきなさんに「本を作らない?」って声かけてもらって始まったプロジェクト。レーベルは、ほんまさんとあきなさんが作るレーベルから出版する。

くみこ
いいな、私も本を作りたいとずっと思ってる。

マンジュ
それこそfloat界隈で可能性広がってるよ。ぜひ、コンテンツのいっこに俺らの写真とか使ってもらえたら。

くみこ
いやあそんな、使うだなんて。使わせていただく、だわ。恐れ多い(笑)
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くみこ
でも、今までやってきたことを展示にしたり、形にしたりみたいなのって大事だよね。アーカイブっていう意味でもそうだし。

マンジュ
そうだね。そういうことが好きだね。今回のテーマは『空間、その場所』でやってる。本って、各々読む場所もシチュエーションも違うと思うんだけど、この写真集では同じ環境にしたかったんだよね。例えば装丁もコデックス装っていう、ページが全部開くような作りになってて、ってことは多分、机の上に置くじゃん。ということは座っている。で、音楽が聴けるようになってるから、それぐらい静かな落ち着いている空間で読んで欲しいなと。

くみこ
なるほど、読み手の体験まで考えて作ってるんだ。

マンジュ
そう、その写真集を色んな場所で読んでるけど、空間や、流れている時間は同じにしたいっていうのがあって。

くみこ
なるほどな…買います(笑) どこにいてもこの世界に入り込めるのは良いね。

マンジュ
色んな場所にいてもみんなにそういう時間を過ごして欲しいし、読んでる時に「他の人もいまこういう時間を過ごしてるんだ」って思ってもらえたら良いな、というコンセプトで作ってる。
ライブの写真撮影の時もそうで、一緒にイベントの空間や世界観を作ってると思ってる。実際にライブを聴いているのが2、30人だとしたら、その写真や映像は、ライブの魅力をその場にいない外の人たちに伝えるっていう目的でやらせてもらった。それが自分がやりたいこととも繋がってるし。
ちなみに今回の写真集は採算度外視というか…利益とかは考えてない。ライフワークでやってる。

最近、こうやって自分の話を聞いてもらえる時間は多いかも。本当にありがたい…(笑) こんなに話して良いんですか?って感じ。話しながら自分もブラッシュアップ、洗練されていってる感じはある。それと同時に「あ、やっぱり自分のやってることってそれに適ってるな」っていうのも分かって良い。

くみこ
確かに、話しながら自分も気づくこととってあるしね。「自分ってこんなこと思ってたんだ」みたいな。何なんだろうねアレ!

大事なのは、その人との「秘密」

くみこ
マンジュくんの写真を最初に見たのは、インスタフォローしてからだったと思うんだけど。float周りの人は写真が得意な人が多いけど、私が今まで過ごしてきた場所や大学のゼミの活動では、『その現場で起きていることを記録するための写真』を撮ってきたのね。でもマンジュくんとかの写真を見た時に「写真って、こんなに気持ちが入ってるって分かるものなんだ」と思ったのね。

マンジュ
そうなのか。

くみこ
その現場で何が起きたかは分かるけど、それも記録として大事だけど、温度感はそこまで無いというか。でもマンジュくんやみうちゃんの写真は、写真から温度感も伝わってきて、いやすげえなって思った。もちろん、場面の切り取り方とか、レタッチとか、技術も絶対あると思うんだけど。仕事で撮るのとライフワークで撮るのもまた違うだろうけど、何かを意識して撮ってるの?

マンジュ
いやあ…どうだろう。何のために撮るんだろう。

くみこ
何かを伝えたくて撮っている?

マンジュ
いや、「これを誰かに伝えたい!」「誰かの心に響くような写真を!」とかは一切考えてない。

くみこ
まあそれって、目的が逆になっちゃってるもんね。

マンジュ
そんなだいそれたこと、簡単に出来るわけないだろって思うし。そういうのって、広告という形ではすごく伝わりやすいと思うけど、そういうのが含まれてる写真って、分かるんだよね。

くみこ
やっとんなあって思う?(笑)

マンジュ
そう(笑) 別にそれが良い悪いは置いておいて、「やってるなあ」っていうのは分かる。でも自分はそういうのはあまり好きじゃないというか、自分はしなくていいなと思う。自分が撮ってるものは、すごく個人的に向けてやってるかも。例えば、くみこまるの写真を俺が撮るとしたら、くみこまるのために撮る。floatの写真だったら、floatのために撮る。今回のbelkでのイベントも、harukaさんと料理人の大給さんとbelkのために撮った。ってなったら、撮っていくものが違うんだよね。撮る視点が変わってくる。
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くみこ
なるほど、毎回“その人のため”に撮ってるから、変わってくるんだ。

マンジュ
ただ良い写真、かっこいい写真、面白い写真を撮ろうと思ったら、その人の人となりとかを無視した写真になるんだよね。だから、その人と向き合っていきながら、その時に出来る最大限のことをしてる。例えばくみこまるの写真を撮ったとして、それが他の人から見たら普通だとしても、その時に出し切ったものであれば、きっと俺とくみこまるにとっては特別な写真や体験になる。もしかしたらそれが、他の人から見たら魅力的に見えるんだよね。それって、俺とくみこまるにしか分からない“秘密”じゃん。共通言語というか、暗号になるわけよ。適当に撮ったブレてる写真でも、それは俺とくみこまるが2人で良い話をしたあとに「あ、あれめっちゃ良い」で撮ってブレちゃったかもしれない。でも良い時間を過ごしたから、それを形に残しておこう。そしたら、俺らにはわかるけど皆には分からない、でも皆「マンジュがこの写真を出したってことは、何かあるんだな」っていうのは気づくと思うんだよね。でも何かは、秘密。それが良い。

くみこ
ん〜、なるほどなあ…!

マンジュ
だってさ、「この写真は、この時にこういうことがあって、こうだったから撮ったんだ」って言われたら…冷めるよね。

くみこ
あはは! 考えて撮ってるなあ、ってなるってこと?

マンジュ
いや、「そんな良い写真撮ってるんだったら、それは言っちゃいかんでしょ」って思う。心のうちに留めておいて、ふふんって笑顔になった方が、絶対に魅力が伝わるって思うな。「これってどうやって撮ってるんですか」っていう質問にはそう答えて良いと思うけど、自分からそれを話すことはないと思ってる。だから自分が撮った写真には、その時にしか流れなかった秘密とかが、こもってるのかもしれない。秘密は大事にしてる。全部は明かさない。

くみこ
ふ〜ん。そう考えると、自分は秘密って全然無いな(笑) 私は起きたことを全部書いちゃう人だから。…まあでもそれを外に出すか出さないかはまた別か。

マンジュ
全部を出すことは誰しも無理だと思うから…それに、「秘密がある」って思いながら生きると、すごく楽しいじゃん。例えそれがネガティブなものでも良いと思ってる。例えば今floatでかかってる橋本さんの曲も、絶対に人生で「ずっと良いことがあった」っていう曲じゃないじゃん。絶対何か考えてたり、悩んでたりすることがあって、それが絞り出た音じゃん。でもそれはその人にとっての秘密だし、良かったことも悪かったことも、人に言えないことやコンプレックスも全部“秘密”として生きていったら、ミステリアスに、魅力的に見えるんじゃないかな。写真にはその“秘密”がこもってるかもしれない。

人付き合いは表裏一体

くみこ
マンジュくんって怒ることあるの?イライラを感じたり。

マンジュ
みうちゃんと喧嘩してたこともあったけど…お互い感情がもろに出ちゃう人だから、最初は感情と感情のぶつかり合いはあった。でも最近は色々分かった上で話が出来てるかな。一緒に暮らすって難しいから、そこの擦り合わせはずっとしてる。怒りというか、「なんで分かってるくれないんや」っていう虚しさはあるけど、そこは逆に向き合ってるからこそどんどん良くなってる気がするね。それ以外で言うと、一切ない。

くみこ
マジか、一切ないって言い切れるのすごいね。

マンジュ
どういう事象があったとしても何かしら意味があると思うし、怒ってくれる人は大事にしたいと思ってるから、そういう人にはありがとうございますって言ってるんだけど。自分に対して害や悪影響を及ぼしてくる人、ただ単純に自分を傷つけようとする人、無意識でそういう発言をする人からは、すぐ離れる。

くみこ
賢い行動ですね。

マンジュ
離れることができる環境だからね。会社勤めとかでもないし。まあいちばんのストレスって人間関係だと思うけど、それは自分は無いかな。自分と関係ないと思う人とは関わらない。…だけど、それは他の人が俺に対してもそう思うことがあるはずだから、それは気をつけないとなって思う。

くみこ
いや、本当そうだよね。

マンジュ
そこに気づいてる同年代は少ないんじゃないかな。「嫌な人とは付き合わないのが大事」って言っても、それを自分がされてる可能性もあるんだよって。それがとてつもなく怖い。

くみこ
表裏一体だよね。

マンジュ
フリーランスだからこそ、「俺はこの人と話が合う」だけで進むと、気づいたら自分が思ってた所じゃないところに来てしまった、とか絶対あるから。同じレベルの人しか集まらなくなって、自分が思い描いてた憧れの人とは意外と疎遠になっていく気がする。出来てるかは別として、そこの怖さはずっとある。だから自分は人を選んでいるし、逆に選ばれていると思って生きてる。だからこそ、良くしてくれる人を大事にしたい。全力でやるしかないんだよ。
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私は、抽象的で曖昧な言葉、絵、写真、表現を見ると不安になることが多かった。大学で「記録が大事」と言われて育ったのもあって、まあそれは研究だからなんだけど…それでも、全てを覚えておきたいし、分かりたいし、でもそれって不可能で。余白や曖昧さがあるからこそ救われる、みたいなこともあるんだなと、マンジュくんの写真を見て知った。秘密だからこそ、こっちも想像ができるという、違った楽しさがある。
そして、彼自身が全然曖昧な人じゃない、というのも分かって、何だかすごく安心した。信念がある人の作るものは安心できる。気がする(笑)

現時点のマンジュくんが全てつまった写真集『波紋のその先』、きっと手に取った人にとって大切な一冊になるんだろうな。私も頑張ろう、何か作りたいと思っちゃうような、その波が広がっていくような一冊だと思います。楽しみだなあ。

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【予約商品】萬壽洸樹『波紋のその先』 | irihi powered by BASE
こちらは予約商品です2023年2月11日(土) 発送開始予定---波がたった場所から、外へ外へ広がる波紋のように。瀬戸内海を一望できるbelk離れで開催された写真展『波紋』。人が集い、夕暮れ時の演奏に耳を傾け、新たな”出逢い”が生まれた日から一年の間に写真家・萬壽洸樹が岡山で感じた気持ち、揺れ、広がり。そのすべてを表現した等身大の写真集。萬壽洸樹が岡山を訪れ、二拠点生活をするきっかけとなったbelk店主・北村健太郎氏との対談と、写真展で披露した橋本秀幸氏の即興曲『hamon』を限定収録。---【予約特典】送料無料(通常370円)【入日オンラインストア限定特典】萬壽洸樹『波紋のその先』オリジナル栞 1枚封入---発 行:2023年2月11日サイズ:H210mm × W148mm × D10mm製 本:コデックス装 112ページ版 元:出版社 入日備 考:表紙の一部は活版印刷です※デザインや印刷加工は変更となる可能性がございます。予めご了承ください。---・領収書をご希望の方はその旨を備考欄に記載してください。商品発送後、ご登録のメールアドレスにPDFでお送りします。・レターパックライトでの発送予定です。(複数冊ご購入の場合は発送方法が変更になる可能性があります。)・商品に問題がある場合を除き、発送後のキャンセル・返品は承っておりません。
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次回もお楽しみに!